総合診療科の求人特集 TOP >> 総合診療科の医師 >> 総合診療科と総合内科の違い
総合診療科とは、英国の「General Practitioner」(GP)という制度がモデルになっていると言われています。英国の場合、GPと呼ばれる家庭医の診察を受けてから、専門的な医療を受けるシステムが確立されています。英国のGPは、内科・外科の枠を超えるだけではなく、耳鼻科、眼科、皮膚科、産婦人科、精神科の領域に及ぶプライマリ・ケアを提供しています。
プライマリ・ケアは、いつも患者の近くにあり、あらゆる症状を診たり、様々な相談に乗ってくれる、総合的な医療と定義されています。特に高齢の患者さんの訴えは、科によって区切れるものではありません。加齢によって骨や関節も弱くなりますし、緑内障などの眼科疾患を抱えていることも多いでしょう。そのため、「科」を超えた総合的な医療を提供する英国の家庭医(GP)をモデルとした総合診療科が、日本にも作られているのです。
総合内科とよく混合されますが、簡単にいえば総合内科は、「内科のなんでも屋さん」です。
総合診療科は、内科・外科の領域を超えた横断的な医療を行う診療科を示します。発熱や咳、身体のだるさ、消化器症状、気分の落ち込みなど多様な症状があって、「どの診療科に行けば良いのかわからない」というような時には、総合診療科を受診すると良いとされているので、総合診療科に訪れる患者は幅広い臨床症状を抱えていることが多いです。
もちろん、総合診療科で診察した結果、専門的な医療が必要となれば、適切に当該診療科と連携を取る必要があります。ですので、総合診療科で解決すべき臨床症状なのか?専門的な治療が必要なのか?という見極めができる判断力が、総合診療科の医師には求められます。判断力を培うには、幅広い疾患の知識に加えて、検査や画像診断を通じて、「症状の原因」を探る力も必要でしょう。患者は「なぜこんな症状が起こっているんだ?」と疑問に思って受診しているので、わかりやすい言葉で患者に説明できるコミュニケーション能力も、総合診療科の医師には求められます。
総合診療科での医師経験は、将来、クリニックや診療所の院長として独立・開業した時に大いに役立ちます。個人開業医の元に訪れる患者の臨床症状は、総合診療科に訪れる患者と同様、多様で幅広い症状だからです。ですので、開業を考える医師にとって、総合診療科は学びの連続だと思います。横断的に医学を学ぶことができるので、将来的に在宅医療や家庭医(かかりつけ医)としての役割を担いたいというビジョンを持っている医師にも向いています。
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